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「飲む」ではなく「食べる」スープと表現する
食事にスープをいただいたとき、どちらの表現をつかいますか。
「昨日はスープを飲みました」。「昨日はスープを食べました」。
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多くの人は「飲む」と考えたのではないでしょうか。
日本で「味噌汁」に対して使っている言葉は「飲む」。そのままスープにも
飲むを当てはめたいところですが、本来のスープは「食べ物」として扱われているのです 。
英語で「スープを飲む(drink a soup)」とはいいません。
「スープを食べる(eat a soup)」と表現します。
テーブルサービスのきまりでは、食べ物を左側から、飲み物を右側からサーブすることに
なっていますが、スープのお皿は左側からテーブルに置かれます。
具だくさんのスープが多くなってきたので「なるほど食べ物だ」と感じることも多いので
すが、たとえ具のないスープにも、さまざまな素材が使われているのです。
浮き実として使われる具には意味がありました
たとえば、スープのABCでお話しているコンソメスープ。
あんなに透き通っているスープにも、たくさんの肉や野菜が使われています。
コーンスープやパンプキンスープ、トマトスープにオニオンスープ。
すべてのスープは、肉と野菜のうまみと栄養がぎっしりとつまった大地の恵みであり、「食べ物」なのです。
スープが食べ物であるということを表しているおもしろい例が「浮き実」。
現在はアクセントや彩りとしてクルトンやパセリなどが乗せられていますが、もともとはスープの素材を表すためのものでした。
スープに使われている肉や野菜が煮こむうちにとろけてしまったり、裏ごしされてなめらかになると、もともとの素材がどんなものかがわからなくなるので、スープを作った材料としての具を残しておいて、浮き実として浮かべたということです。
「この材料を使ったスープです」という名札のような役割。
小さなアイデアですが、見た目にも楽しめる素敵なアクセントになっています。
食べ物としてのスープの素晴らしさを、ひとりでも多くの人にもっともっと伝えたい。そんなことを考えながら、私たちはスープを作り続けています。
参考文献
『スープ入門』(社団法人日本セルフサービス協会・日本食料新聞社 1986年)
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